教員・研究紹介
教授：永田 雅子
NAGATA, Masako (名古屋大学大学院） 博士（心理学）
心の発達支援研究実践センター 教授 / 医学系研究科 教員
藤田保健衛生大学医学部客員教授（平成29年4月～）
モンゴル国立教育大学客員教授（平成29年4月～）
研究の紹介：
周産期〜乳幼児期の家族支援および発達障害の臨床を専門としている。大学の教員として着任する前は、主に、総合病院の小児科に勤務し、産科および新生児集中治療室（NICU）における家族のメンタルケアや親子関係の支援に従事してきた。妊娠・出産・子育てのプロセスのなかで、家族が家族として育ち、子どもがかかわりの中で育っていくために必要な支援と、影響を与える心理社会的な要因について検討を行ってきている。また心の発達支援研究実践センターのアジアプロジェクトにも中心メンバーとしてかかわり、モンゴルやベトナムなど、発達障害の子どもたちの支援体制の構築にも従事してきている（http://kokoro.nagoya-u.ac.jp/mongol.html）。
そのほか心理臨床の専門家として乳幼児期～青年期までの臨床に携わってきており、小児医療領域や, 子育て支援センター、保育園、乳児院といった地域の支援機関で共同研究やSVとしての活動を継続している。親と子が育つ場の整備や支援の在り方について今後も提言と検証を行っていきたいと思っている。
主な業績
- 永田雅子・野村あすか編著 2021 心の専門家養成講座第9巻 福祉心理臨床実践-「つながり」の中で「くらし」「いのち」を支える ナカニシヤ出版
- 永田雅子 2022 感染蔓延下における家族のメンタルヘルスに寄り添うには—あらためて家族面会の意味を考える 周産期医学52（6） 906-908
- 永田雅子編著 2022 親と子のはじまりを支える—妊娠期からの切れ目のない支援と心のケア 遠見書房
- 永田雅子 2022 人生早期の出会いと別れ 山口智子編 喪失のこころと支援 悲嘆のナラティブとレジリエンス 遠見書房
- 永田雅子 2023 新生児・周産期領域における心のケア 小児科診療86（1）23-28
- 永田雅子 2023 乳幼児健診とそのフォロー 黒田美保・稲田尚子編 これからの現場で役に立つ心理検査—事例編 金子書房
現在進めている研究
- 基盤研究（Ｂ） 代表研究者 早産児の社会性の発達及び家族のメンタルヘルスの検討
- 基盤研究（Ｂ） 分担研究者 新生児行動観察を用いた親子関係支援に関するアジア・太平洋地域のネットワーク構築 （代表 日赤看護大学 看護学部 齋藤英子氏）
- 基盤研究（Ａ） 分担研究者 母親の録音言語は早産児の言語発達を改善するか？ （代表 名古屋市立大学 医学系研究科 岩田欧介氏）
- 挑戦萌芽研究 分担研究者 感覚過敏と他者視点取得能力の関係解明（代表 名古屋大学大学院情報学研究科 平井真洋氏） など