教員・研究紹介

講師:徐 真真

XU, Zhenzhen

研究内容

社会教育学の分野において、特に歴史的な視点から人々の「学び」のあり方に関心を持ち、研究を進めています。なかでも近代日本における女性の学びに着目し、女性たちが学校教育の枠を超えて、家庭や地域といった生活の場でどのように学んできたのか、またその学びが彼女たちの生き方や社会との関わりにどのような意味をもっていたのかを明らかにしようとしています。現在は、明治期から大正期にかけて発行された「婦人雑誌」とその読者に注目し、誌面の分析や読者の受け止め方を手がかりに、学校外における女性の主体的な学びの様相を捉え直すことを試みています。こうした研究を通じて、社会教育の歴史をより多面的に理解するための視点を探っています。


主要論文・著書

  1. 徐真真「明治後期における『家庭雑誌』に関する研究:家庭論の特徴と読者に着目して」『名古屋大学大学院教育発達科学研究科紀要(教育科学)』第70巻2号、2024年、117-129頁。
  2. 徐真真「機関誌『女性教養』に見る女性の学び」辻浩編著『高度経済成長と社会教育』大空社出版、2024年、172-186頁。
  3. 徐真真「明治後期における家庭雑誌文化の創出と読者の役割:『家庭之友』の読者層と誌面上における交流に着目して」日本社会教育学会『社会教育学研究』第57号、2021年、13-22頁。
  4. 徐真真「明治後期における女子講義録を通じた女性の「学び」:『家庭女学講義』を事例に」『社会教育研究年報』第35号、2021年、23-37頁。
  5. 徐真真「羽仁もと子の家庭教育思想の誕生と展開に関する一考察:『家庭之友』と『家庭女学講義』の編集意図を中心に」『名古屋大学大学院教育発達科学研究科紀要(教育科学)』第66巻1号、2019年、13-25頁。

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