教員・研究紹介
助教:江副 文美
EZOE, Ayami【名古屋大学大学院教育発達科学研究科 博士(心理学)】
研究内容
私の研究テーマは、家族とケアの問題です。
高齢者介護を中心に、家族介護者の心理的支援に向けた質的研究を続けています。
具体的には、家族関係を特徴づける重要な要因として続柄の違いに着目し、
①親を介護する娘介護者、②義父母を介護する嫁介護者、③配偶者介護、
それぞれの危機の詳細と適応にかかわる要因について検討してきました。
現在は、息子介護者に焦点を当てた研究に着手しております。
また、思春期青年期臨床での経験から、
ヤングケアラー、特に精神疾患の親をもつ子どもの問題に関心をもっています。
ヤングケアラーが明るい未来を描けるよう、
有効な支援策を提示するための研究を始めたいと考えています。
主な業績
- 江副 文美(2023).思春期女子の主体の立ち上がりに向けて展開した心理療法過程 心理臨床学研究,41,120-131.
- 江副 文美 (2022).配偶者介護における適応過程―複線径路等至性モデリング(TEM)による検討― 心理臨床学研究,39,516-527.
- 江副 文美(2020).高齢の義父母を介護する嫁介護者の適応過程 心理臨床学研究, 38,388-399
- 江副 文美(2020).高齢の母親を介護する女性の適応にかかわる要因の検討 家族心理学研究,33,59-72