活躍する卒業生

石原 潤

2020年3月 教育学部人間発達科学科卒業
2022年3月 教育発達科学研究科 博士課程前期課程修了
心理発達科学専攻 心理社会行動科学講座

現職:監査法人系コンサルティングファーム・経営コンサルタント

心理学・教育学に興味があったという漠然とした理由から志望しました。入学後に、先生方の専門領域の多彩さや、学生数に対して教員数が多く少人数で充実した指導体制など教育学部の魅力を知りました。

学部・大学院ではどんなことを学びましたか?

心理学を専攻し、人に関する日常生活の中での経験や疑問を科学的に明らかにするアプローチを学びました。研究テーマは、人の取り組みやアイデアを参照することが問題解決へ及ぼす影響です。「岡目八目」ということわざにあるように、例えば、自分の文章の推敲では誤りを多く見つけられないけれど他者の文章であれば色々コメントできた経験がある人もいるのではないでしょうか。このように参照する情報が自分or他者で着眼点や評価が変わるかを研究しました。

学部・大学院での学びで一番印象深かったことを教えてください

心理実験に触れる機会が授業や卒業研究、研究アシスタントなど多くあり様々な学びがありました。実験者として参加者の反応を直接観察することで、研究を進めていく上でのヒントがたくさん見つかりました。参加者としては、実際に課題やアンケートを体験することで実験課題やアンケートなど手法に関する知識が深まりました。さらに、明らかにしたいテーマとアプローチ方法が自分の研究テーマと関連性が低い実験でも、自分の研究の参考になりました。

現在の仕事について教えてください

監査法人グループのコンサルティングファームのコンサルタントです。人材配置や人事制度、採用など人事領域が専門で、企業の問題の調査から解決策の助言・実行まで一気通貫で支援しています。求められる水準の高さと圧倒的な業務量に翻弄されながら仕事しています。お客さんであるクライアントに対して、専門性を生かし期待以上のバリューを出すことで、相談してよかったと思ってもらえる存在でありたいと思っています。

大学での経験は仕事で生かされていますか?

リサーチのノウハウは特に仕事に生かされています。指導教員の先生から研究に必要な先行研究を見つけるための文献検索方法を学びました。業務の中で、クライアントの業界トレンドや他社動向を把握するためにリサーチをよく行います。限られた時間で必要な情報を集め示唆を出すために、リサーチ目的を明確にし、調べる軸を設定してから効率的に情報収集する必要があります。研究のための先行研究のリサーチ経験が、業務上でのリサーチに生かされています。

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