活躍する卒業生
Gherghel Claudia
2020年3月 単位取得満期退学
2020年9月 博士号取得
心理発達科学専攻 心理社会行動科学講座
現職:一橋大学森有礼高等教育国際流動化機構・講師
名大教育を志望した理由:心理学の研究力を身につけるため
学部・大学院ではどんなことを学びましたか?
名古屋大学の博士課程後期課程在学中に心理学を専門とする研究者に必要な知識と能力を身につけることができたと思います。仮説の立て方、必要なデータの収集方法、分析手法、研究倫理、論文投稿、学会活動など、研究を遂行する上で必要とされている様々な知識を学びました。プログラミングを用いたデータ分析やクラウドソーシング上での海外からのデータ収集など、新しい課題に挑戦することで、研究者としての自信がついたと同時に、大変な査読対応の過程を経験することで、謙虚さも学ぶことができたと思います。
学部・大学院での学びで一番印象深かったことを教えてください
博士課程後期課程に進学するまで、周りに同じ研究職を目指している人はいませんでした。名古屋大学に進学後、授業中だけではなく、授業が終了した後の院生室でも、同じ悩みを抱え、同じ目標に向かっている院生と交流することができたことは大変印象深かったです。お互いの研究トピックについて議論したり、データの解釈などについて相談したりすることによって、視野を広げることができたと思います。このようなインフォーマルな共同学習を通して、大学院での学びがより深まったように思います。
現在の仕事について教えてください
現在は、一橋大学でInstitutional Research(IR)の業務に携わっています。学内の意思決定に役立つエビデンスを構築するために、あらゆるデータ(学籍データ、留学やキャリアデータ、入試データなど)を分析し、報告しています。IR業務の他に、大学院時代から続けている向社会的行動の文化差についての研究も進めています。
大学での経験は仕事で生かされていますか?
名古屋大学の博士課程で培った研究能力は今の仕事に生かされています。研究者としての倫理やジャーナル投稿のノウハウなど、名古屋大学に在籍していた期間において身についたと思います。また、名古屋大学でのTeaching assistantの経験も、教育者としての私を成長させてくれました。